人気者「咲弥」 大阪へ嫁入り
レッサーパンダの咲弥=20日、福井県鯖江市西山動物園
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/262649
福井県鯖江市西山動物園で飼われているレッサーパンダの2歳の雌「咲弥(さくや)」が20日、
繁殖のため天王寺動物園(大阪市)に旅立った。立派な母親になることを願いながら、飼育員たちが咲弥の“嫁入り”を見送った。
西山動物園で生まれた咲弥は7歳の雄ヤンヤンと6歳の雌キラリの子。臆病ながら人懐っこい性格で人気者だった。
ペアの相手となる適当な雄がいなかったことから、天王寺動物園の4歳の雄メルと繁殖を目指すことになった。
同日、同動物園の職員2人が来園。輸送用ケースに入れられた咲弥はワゴン車に乗せられ古里を後にした。
「元気に子どもを産んで」と見送ったレッサーパンダ飼育担当の伊藤朗さん(46)は「咲弥はこれまで家族としか一緒におらず、新しい環境になじめるか心配な面もあるが、きっと大丈夫。
向こうでも咲弥同様、人気者の子どもを産んでくれると思う」と“親心”を見せていた。
西山動物園でのレッサーパンダの飼育数は咲弥の移動で10匹になった。