団体規制法に基づくオウム真理教への観察処分が来年1月に期限を迎えるのを受け、
公安調査庁は20日、後継団体「Aleph(アレフ)」と分派した「ひかりの輪」に加え、最近独立した新組織の計3団体を対象とした処分の更新を公安審査委員会に請求した。

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 認められれば更新は6回目で、2021年まで施設への立ち入り検査などが可能となる。

 新たに対象としたのは「山田らの集団」。
同庁によると、アレフの信者だった女性が、元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(62)の次男(23)を復帰させる動きに反発して独立した。約30人が15年から金沢市などで活動しているという。

 公安調査庁は3団体について「日常的には別個に活動しているが、オウムの教義を広め、実現するという共同目的を保持している」と主張。
ひかりの輪は松本死刑囚への帰依を否定しているが、影響下にないと装う「麻原隠し」を行っていると訴えている。

 同庁の中川清明長官は記者会見し「依然として殺人を勧める綱領を保持するなど、危険な本質に変わりない」と述べた。 

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