2017/11/17 05:30
右左折時の停車後の発進をスムーズにする装置「アイターン」

 ソフトウエア開発会社のコアテックシステム(兵庫県姫路市大津区天神町2)が、車の右左折時に、エンジンをいったん止めるアイドリングストップをさせないようにする装置を開発した。
停車後の発進をスムーズにすることで、交差点内での事故防止に役立つという。
同社は17日から装置の販売を始める。(金 旻革) 

同社は1989年創業。
携帯型の紙幣計数機をはじめ、スマートフォンで車のドアの開閉やエンジン始動ができるアプリなどの開発を手掛けている。
車のライトで車庫の電動シャッターを開閉する装置は、2014年度の県発明賞を受賞した。

 停車時に作動するアイドリングストップをさせない装置「アイターン」は、ウインカーの作動のみを検知し、アイドリング状態を維持する機能を持つ。
ハザードの点滅時は機能しない。

 エンジンがいったん止まり、交差点への進入がワンテンポ遅れる事態を防ぐ。
一部の自動車メーカーを除き、ほとんどの車に取り付けることが可能という。

 矢野経済研究所(東京)の推計によると、アイドリングストップ機能を搭載した車の販売台数(14年時点)は、世界で約1433万台、国内は約260万台。
省エネ志向の高まりで、25年には世界で約5370万台に達すると予測する。

 同社の服部憲由社長(62)は「混雑した交差点を曲がろうとした際、発進が遅れてひやっとした経験がある人は多いと思う。
アイドリングストップ機能を装備した車は増えており、ストレスのない運転に役立ててもらえれば」と話す。

 アイターンの販売価格は税別5360円で、初年度は3千台の販売を目指す。問い合わせは、関連会社のコムエンタープライズ

https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201711/sp/0010738918.shtml
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