小中学校の組み体操で子どもがけがをした事故は、昨年度、全国で5000件近くにのぼり、兵庫県が600件余りと最も多かったことが専門家の調査で分かりました。
調査は、大阪経済大学の西山豊教授が日本スポーツ振興センターのデータをもとに行ったもので、昨年度、全国の小中学校で行われた組み体操で、子どもがけがをした事故は49
67件にのぼりました。
これは前の年度に比べて2735件少なく、去年3月、スポーツ庁が全国の教育委員会に組み体操の事故防止の徹底などを通知したことで事故が減ったとみられます。
兵庫県でも前の年度より256件減りましたが、事故は601件と全国で最も多くなっています。
西山教授は、「改善されつつあるとはいえ、兵庫県だけで全国の事故の1割以上を占める状況は異常だ。死亡事故や重大な事故につながりかねないので、対応を見直してほしい」
と話しています。
一方、兵庫県教育委員会は、「県内の状況についてさらに分析を進めるとともに、学校関係者に事故防止のセミナーへの参加を呼びかけるなどして事故を減らしていきたい」とし
ています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025701741.html