フリーマーケットアプリ「メルカリ」で現金を額面以上で販売する手口で、法定限度額を超える
利息を受け取ったとして、京都、秋田、千葉の各府県警は16日、奈良県安堵町、
無職、林田アリサ容疑者(40)ら男女4人を出資法違反(超高金利、脱法行為)容疑で逮捕した。
府警によると、同容疑でフリマアプリを悪用した違法融資を摘発するのは全国初。
林田容疑者の逮捕容疑は昨年11月〜今年4月、京都府亀岡市のアルバイト男性(26)ら3人に、
メルカリで額面を超える額で現金を販売したように装って現金を貸し付け、法定限度を超える
利息を取った疑い。
府警は額面を超えた部分を利息と認定。府警によると、林田容疑者は計約32万円を貸し付け、
計約8万円の利息を取ったという。これまでに計85万円の利息を得ていたとみて調べる。
フリマアプリで現金を表す隠語「銀貨」などと称して商品を出品していた。
メルカリは複数の決済方法があるが、購入者はクレジットカード決済や、携帯電話の通信料金と
合算して払う「キャリア決済」を選び、決済日までの支払い猶予を得ていたとみられる。
メルカリでは額面以上での現金出品が相次ぎ、今年4月、利用規約に違反するとして出品を禁止
していた。金融庁も貸金業法違反に当たるケースがないか実態調査する方針を明らかにしている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2354298016112017AC1000/