日本からアメリカに留学した人は、昨年度、およそ1万9000人と20年前の40%程度で、
最も多い中国からの留学生より33万人以上少なく、減少傾向が続いていることが、
アメリカの非営利組織の調査結果でわかりました。
アメリカの教育関連の非営利組織、「国際教育研究所」は、13日、昨年度、2016年度の
アメリカへの留学の状況などをまとめた調査結果を発表しました。
それによりますと、アメリカには昨年度、世界各国から大学や大学院などに107万8822人が
留学していて、このうち、日本からは、前の年度より1.5%減って国別で8位の1万8780人でした。
日本は1994年度から1997年度にかけては国別で1位で、ピーク時の1997年度には
4万7073人いましたが、その後、減少傾向が続き、2011年度以降は2万人を割り込む状態が
続いています。
一方で、中国は前の年度より6.8%増えて35万755人、インドは12.3%増えて18万6267人と、
この2か国だけで全体の半分を占めています。
日本からの留学生の減少の原因について国際教育研究所は、少子高齢化や日本の就職活動の
時期が留学の期間と合わないことなどを挙げていて、文部科学省がグローバル人材の育成や
研究の国際化などを目的に、留学する人を増やそうと取り組む中でも、留学生が最も多いアメリカで
減少傾向が続いていることが改めて明らかになりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171114/k10011222541000.html