金曜日のフリー走行で2つのセッションとも10番手に終わり、「このままなら、Q3に行くのは厳しいだろう」と語っていたフェルナンド・アロンソ。
しかし、土曜日になるとパフォーマンスが一変。予選前のフリー走行3回目では6番手のタイムを記録し、予選Q1を余裕で通過。
Q2も6番手で突破し、Q3へ進出した。理由はセッティングの大幅な変更にあった。
金曜日のフリー走行2回目でアロンソが使用していたフロントウイングは、軽めの旧タイプだった。
じつはフリー走行1回目では、アロンソはダウンフォースが多めの新ウイングを使用していた。
ところがサスペンションに不具合があり、フリー走行1回目でフロントウイングにダメージを与えてしまったため、
フリー走行2回目は軽めの旧タイプを使用するしかなかった。そのため、マシンのバランスをとるため、
マシン全体のダウンフォースレベルを軽めに設定して走らせていた。
だが、これではタイムが出ないと判断したマクラーレンは、ダメージを負ったフロントウイングを急きょ現場でリペアし、
金曜日の夜に修復して、セッティングを重めに変更する決断を下した。
ダウンフォースを付け気味にしたアロンソのマシンはトップスピードで金曜日より20km/hも落ちた。
フリー走行2回目のアロンソのスタート・フィニッシュラインスピードは331.6km/hで11番手だったが、予選では一転311.8km/hまで下がり、
順位も19番手となった(20番手はチームメイトのストフェル・バンドーン)。
予選後の会見である記者が、ホンダPUのストレートスピードの遅さを指摘した質問をしていたが、
PUは金曜日とまったく同じことを考えれば、予選でのトップスピードの遅さはPUだけに起因するものでないことは明白だ。
https://www.as-web.jp/f1/180163?all