中国文革期の虐殺をユネスコ記憶遺産申請へ 「『モンゴル人だから』で虐殺」 世界南モンゴル会議が発表
http://www.sankei.com/politics/news/170601/plt1706010057-n1.html

モンゴル民族の自決権確立を目指す国際組織「世界南モンゴル会議」は1日、東京・永田町の参院議員会館で記者会見し、
中国の文化大革命期(1966〜76年)に内モンゴル自治区で起きた
虐殺・拷問に関する記録を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(記憶遺産)への登録を目指すと発表した。
当時の客観的な一次資料を中心に収集、英訳を進め、来年6月ごろに登録を申請する予定だ。

ドイツから来日した会議のショブチョード・テムチルト代表は「文革期に中国の全ての民族が迫害を受けたと漢族はいうが、
内モンゴルでは『モンゴル人だから』という理由で虐殺が行われたことを強調したい」と訴えた。
申請を目指す理由については「中国政府を批判することではなく、後世に悲惨な歴史の記録を残したいからだ。
二度と同じことが行われないよう祈って行動している」と語った。

記者会見に先立ち行われた会合には、自民党の城内実、長尾敬両衆院議員が出席。
89年の天安門事件の被害者で、事件の記憶遺産登録を目指す米国在住の民主活動家、方政氏も姿を見せた。