安倍首相は、この国を守れるか? 文在寅韓国大統領との差
『山田厚史の地球は丸くない』第104回
http://www.newsyataimura.com/?p=6992

◆「日米関係は親密なほどいい」外交常識が揺らいでいる
 指導者の使命は国民の生命財産を守ること。戦争に巻き込まれることを防ぐことがだ。
「武力攻撃だけは避けてほしい」となぜ安倍首相は言えないのだろう。
 韓国の文在寅大統領は「対話路線」を強調した。アメリカが軍事作戦に踏み切る場合は
事前に連絡をしてくれ、と釘を刺した。
 戦争になってもアメリカ本土は攻撃されない。ミサイルが飛んでくるのは自分たちの街
だ。アメリカと韓国は事情が違う。だから対処方針は違って当然。アメリカと親しいこと
と付き従うことは別というのが韓国の立場だ。アメリカにモノ申すのは政治リーダーとし
て当然の態度である。
 そうした韓国を日本の外務省は「米日韓の足並みを乱す」と批判的だ。日本と韓国が米
国と結束できなければ北朝鮮が喜ぶだけ。中国を動かすことさえできない、というのであ
る。
 米朝が軍事衝突することがあるとすれば、それは米国が仕掛ける時だろう。北朝鮮は戦
争を仕掛ければ殲滅(せんめつ)されることが分かっている。自分から手を出すことはし
ないだろう。
 米国は、国際紛争を武力で解決する国である。敵対する国は容赦なく攻撃する。アフガ
ニスタンでもイラクでも軍を派遣して制圧した。北朝鮮はいつ攻撃されるか心配でたまら
ないと思う。攻撃されたらソウルや東京を火の海にすると息巻いているのは、怖くてたま
らないからだろう。
(続く)