(特派員メモ)名物なのに臭うから @台北
「当局の指導で臭豆腐(チョウトウフー)を売れなくなりました」。通勤客や旅行者が行き交う台北駅の地下街の
小さな食堂に、貼り紙が掲げられた。
台湾の庶民グルメの代表格と言える臭豆腐は豆腐を発酵液に漬けた食材だ。文字どおり独特の臭みがある。
地下街の食堂は臭豆腐の煮込み鍋が看板メニューだった。だが、通路にこもる「異臭」に苦情が寄せられ、
台北市政府に販売中止を命じられたのだ。
気になって出かけてみると、鍋物メニューの「臭」の文字にシールが貼られ、ただの「豆腐鍋」になっていた。
名物を失い、客はまばら。店長は「10年続けてきたのに客は半減。引っ越すしかない」とぼやく。地上の店舗
物件を探し始めたという。
多くの台湾人にとっては好物な…
http://www.asahi.com/articles/ASKC75VV8KC7UHBI01X.html