去年、博多駅前の道路が大規模に陥没した事故で、現場の地下鉄工事の再開について検討している福岡市の専門家委員会は、
地下に特殊な方法で人工岩盤を造り、トンネルを掘り進める方法を市に提言しました。
去年11月、博多駅前の道路で起きた大規模な陥没事故で、現場では、
事故から1年となる今も、地下鉄のトンネル工事がストップしたままとなっています。
工事の再開について技術的な検討を進めている福岡市の専門家委員会は7日、会合を開き、これまでの検討結果をまとめました。
それによりますと、今回の事故は、岩盤の強度が想定より低かったため陥没が起きたと見られることから、地下鉄工事にあたっては、
地下にセメントを噴射して地盤を固める特殊な方法で人工岩盤を造ったうえで、トンネルを掘り進める方法を提言しています。
専門家委員会の樗木武委員長は会見で、「どんな方法を提案しても100%安全な方法はありえないので、綿密な計画を立てて着実に工事を進めてほしい」と述べました。
7日の提言を受けて、福岡市は、工事再開に向けて具体的な準備を進めることにしています。
博多道路陥没事故 人工岩盤で工事再開を提言
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171107/k10011214881000.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171107/K10011214881_1711072129_1711072137_01_02.jpg