中村鋭一さん死去、87歳 肺炎で ラジオで「六甲おろし」…生涯パーソナリティー
https://www.daily.co.jp/gossip/2017/11/07/0010712239.shtml
関西の名物ラジオパーソナリティーとして活躍し、衆参両院で
議員を計16年務めた中村鋭一さん(なかむら・えいいち)が
6日午後11時33分、大阪府吹田市内の病院で肺炎のため
死去したことが7日、明らかになった。87歳。
所属事務所が公表した。
奔放で軽妙な語りでラジオ界を盛り上げ、「鋭ちゃん」の愛称で
親しまれた中村さんは、熱狂的な阪神ファンとしても知られ、
70年代にラジオを通じて「六甲おろし」を広く普及させたと言われる。
00年に政界引退後も、テレビ・ラジオ番組や、
政治評論家として活動したが、関係者によると、昨年末に脳梗塞を患い、
以降は体調がすぐれず、今年春からは入院生活が続いていた。
滋賀県出身。同志社大学卒業後、中学教員を経て、51年に
朝日放送に第1期アナウンサーで入社。71年からラジオ番組
「おはようパーソナリティ中村鋭一です」を担当し、6年間、
高聴取率を誇った。
熱狂的な阪神ファンで、当時アナウンサーは不偏不党とされた時代に、
阪神が勝利するたびに番組で「六甲おろし」を歌唱するスタイルが
関西名物となり、「六甲おろし」を阪神ファンに広く普及させたと言われた。
77年に政界挑戦のため同局を退社。参院選の落選、フリーでの
タレント活動を経て、80年に参院選で初当選した。その後、
タレント議員として民主改革連合の代表を務めるなど、
参院2期、衆院1期を務めた。
00年に衆院選で落選したのを最後に政界を去り、
パーソナリティーや政治評論家として活動する傍ら、
阪神の応援イベントや、番組などにも参加していた。
数年前まで毎年数回、甲子園球場に観戦に出掛け、
熱心に阪神を応援していた。
今年春まで大阪のFM千里で番組を持ち、HPには
「必ず戻ってきます」とメッセージを記していた。
生涯現役パーソナリティーを貫いた。