日本銀行は6日、9月20〜21日にあった金融政策決定会合の議事要旨を公表した。この会合で
日銀は金融緩和策の「現状維持」を決めたが、ひとり反対した片岡剛士審議委員が、いまの
金利水準が「十分に緩和的か疑問」などと主張していたことがわかった。
片岡氏は民間エコノミスト出身で、積極的な金融緩和による物価上昇を志向する「リフレ派」の
論客として知られる。7月に審議委員に就任し、この会合が初めての参加だった。
議事要旨によると、片岡氏は「資本・労働市場に過大な供給余力が残存している」として、
2%の物価目標の達成にはもっと需要を増やす必要があると主張。それには、いまの金利水準では
まだ十分に低くないとの認識を示した。
http://www.asahi.com/articles/ASKC634B4KC6ULFA003.html