暗殺可能性に言及…レバノン首相が辞意表明映像
【カイロ=本間圭一】中東の衛星テレビ局「アル・アラビーヤ」は4日、レバノンのハリリ首相が辞意を表明する映像を伝えた。
詳細は不明だが、首相は「私の命を奪おうとする陰謀を感じる」と述べ、暗殺の可能性に言及した。地元メディアによると、
首相は現在、サウジアラビアに滞在しており、映像は同テレビ局と関係の深いサウジから放映されたとみられる。
ハリリ氏は演説で「イランはこの地域の将来に影響力をふるっており、(レバノンのイスラム教シーア派組織)ヒズボラは
イランの武装勢力だ」と語った。サウジ派のハリリ氏は昨年12月に政権を発足させた際、国内融和のため、反サウジ派の
ヒズボラ系閣僚を受け入れたが、シリア内戦などで最近、ヒズボラの影響力が拡大し、政権維持に脅威を感じた可能性がある。
ハリリ氏は、首都ベイルートで2005年に暗殺されたハリリ元首相の次男。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20171104-OYT1T50089.html