マダガスカルで肺ペストが流行し、今年8月から124人が死亡した。マスコミは、当局が住民に先祖の遺体を掘り
起こして遺体と一緒に踊る死者を敬う儀式ファマディハナ(直訳では「骨をひっくり返す」)を止めるよう説得しよ
うとしていると報じている。なぜならこの儀式こそが流行の原因だと考えられているからだ。だが住民らは死に至る
恐れのある肺ペストとこの陰気な儀式のつながりを信じていない。大勢の人が一度ならず儀式に参加しながらも生き
ているからだ。英紙ザ・サンが報じた。
世界保健機関は、マダガスカルに専門家115人を派遣し、抗生剤130万錠を送った。マダガスカルでの流行に対
処するため、緊急対応基金から合わせておよそ150万ドルの資金がすでに支出された。
現在、南アフリカ、コモロ、モーシャリス、モザンビーク、セーシェル、タンザニア、レユニオン、マヨットで流行
が拡大する恐れがある。エチオピアとケニアもマダガスカルと空路で結ばれているため、準備レベルを高めている。
世界保健機関は、マダガスカルへ渡航する外国人にはペストの発生と必要な防護措置について知らせなければならな
いとし、旅行者はノミに咬刺されないよう自分を守り、死んだ動物や、感染した組織と組織に触れた物品などとの接
触や、肺ペスト患者との濃厚な接触を避けるよう助言している。
https://jp.sputniknews.com/incidents/201711034246448/
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