神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職白石隆浩容疑者(27)は会員制交流サイト(SNS)のツイッターで
「首吊(つ)り士」「死にたい」など複数のアカウントを使い、自殺志願者の女性を物色していたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。
ツイッターで連絡を取った後、無料通信アプリのカカオトークやLINE(ライン)で個別に接触。ツイッターで知り合った女性には10月中旬ごろ「実は人を殺したことがある。
キャバクラ嬢を埋めた」と“衝撃的”な告白もしており、警視庁は関心を寄せている。
「首吊り士」のアカウントは9月に開設。プロフィルに「首吊りの知識を広めたい。本当につらい方の力になりたい」と記載し、自殺願望のある人に「自殺する前に友人、
家族、SNSにこれから死にますなど連絡を入れるのはNG」などと注意。自らの関与が発覚することを恐れたものとみられる。
ツイッターで知り合った女性によると、電話口の声は優しそうで、都内に住む25歳の「りょう」と名乗った。「死にたいと言っていた子に自殺の方法を伝授した」
「遺体を埋めたことがある」と得意げに告白。当初は「一緒に死にたい」と言っていたが、10月に入り「お金をくれたら殺してあげる」と伝えられ、報酬として女性の「全財産」を要求したという。
白石容疑者は、SNSのやりとりの中で、執ように性別と年齢を確認。SNSは身分を明かさないケースが多いため“10代から20代の若い女性”との確証が得られるまで何度も確かめていた可能性が高い。
証拠隠滅を図るためか、ツイッターの一部の書き込みを削除。9人を殺害後、衣服や携帯電話などを廃棄したとみられ、それぞれの身元を確認できるような所持品も見つかっていない。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/11/03/kiji/20171102s00042000360000c.html