新燃岳「今後、規模大きな噴火の可能性も」
10月19日 17時54分

今月11日、平成23年以来となる噴火が起きた鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳について、
火山噴火予知連絡会は19日午後、鹿児島市内で臨時の会合を開き、活動状況や今後の見通しを分析しました。

その結果、地殻変動のデータによると、新燃岳北西の地下深くにあるマグマだまりから、新燃岳にマグマが移動したと解釈できることや、
マグマに由来する火山ガスの1日当たりの放出量が一時的に1万トンを超えたことなどから、今回の噴火は「マグマが関与した噴火だと考えられる」としています。

そのうえで、地下深くのマグマだまりには現在もマグマが蓄積されていて、
「今後、多量のマグマが新燃岳直下に供給されれば、規模の大きな噴火が発生する可能性もある」という見解をまとめました。

新燃岳について気象庁は噴火警戒レベル3の火口周辺警報を継続し、火口からおおむね3キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171019/k10011183031000.html


台風21号 接近前から西・東日本で大雨のおそれ 気象庁長官
10月19日 16時32分

フィリピンの東の海上を北上している台風21号について、気象庁の橋田長官は19日の定例の記者会見で、
「今後、日本に接近し、沖縄・奄美地方から西日本、東日本、北日本の広い範囲で、大雨や暴風、高波のおそれがある。
また、前線の影響で雨が続き、台風が接近する前から西日本や東日本では大雨になるおそれがある」と述べました。

さらに、この時期は、全国的に潮位が高い大潮の時期にあたるうえ、日本の南岸で「黒潮の大蛇行」が12年ぶりに観測されていて、
東海地方を中心に潮位が上昇しているため、高潮についても注意が必要だと指摘しました。

そのうえで、「22日の日曜日が衆議院選挙の投票日にあたることもあり、今後の見通しを含めてしっかりと情報提供していきたい。
地元の気象台が出す最新の気象情報や警報などを活用するとともに、市町村から避難勧告などが出された際には早めに避難するなど、
みずから身を守る行動を取ってほしい」と呼びかけました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171019/k10011182841000.html