"泡沫"と揶揄も…公認候補との大きな"格差"と闘うインディーズ候補たちの訴え
2017.10.18 19:30
政党の公認候補ではなく、テレビでもあまり報じられない中で選挙活動を行い、
「泡まつ候補」と呼ばれる人々がいる。
報道機関の間では、このような呼び方をすべきでないという声も最近では上がっている。
(中略)
無所属の場合、政見放送もできず、貼れるポスターの枚数にも制限がある。
公認候補の場合、民家などにも貼ることができるが、インディーズ候補は基本的に公示掲示板だけだ。
また、選挙運動に使用できるハガキの枚数も、小選挙区が24の東京都の場合、公認候補が
最大53万5000枚使用できるのに対し、インディーズ候補は3万5千枚と、大きな開きがある。
東京14区から無所属で出馬したのが、大塚紀久雄候補(76)。
地図を頼りに進んだ先に見えてきたのは、選挙ポスター用の掲示板。
取材した日は公示から5日が経過しているが、たった一人で選挙を闘う候補者にとって、
すべての掲示板にポスターを貼るのは至難の業だ。「500枚刷って250枚残っている。
(期日までに貼り終えるのは)全部は無理」と話しながら、雨で濡れた掲示板を拭い、
ポスターを貼った。この日、大塚氏は徒歩で10km以上を移動し、掲示板にポスターを貼って回った。
(中略)
総務省は現行の公職選挙法の基準について「政策の質を上げるため」「政党中心の選挙制度にするため」と説明する。
これに対し若新氏は「どんなめちゃくちゃな人、大したことない人でも、党の公認が得られた瞬間に、
"泡まつ"と呼ばれることもなく、政見放送もできてしまう。インターネットも何もない、
大学進学率が低かった時代には、政策などについて触れる機会もあまりなく、
政党の中で学ぶしか無かったのかもしれないが、今は耳を傾けるべき人が個人がたくさんいると思う。
公認候補と無所属との間に、そこまで差をつける必要があるのだろうか。
時代の感覚にあわせて、選挙制度も見直すべきではないか」と訴えた。
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