仙台市にある宮城刑務所で調理された食事を食べた受刑者などあわせて223人が下痢や腹痛などの症状を訴えていたことがわかり、仙台市保健所は大腸菌による食中毒と断定し
て、17日から3日間の業務停止処分としました。
仙台市保健所によりますと、仙台市若林区にある宮城刑務所で今月3日から、刑務所内で下痢や腹痛などの症状を訴える受刑者が相次ぎました。
9日になって刑務所から報告を受けた保健所が調べたところ、刑務所や刑務所で調理された食事の提供を受けている矯正施設などあわせて5つの施設で223人が同じような症状
を訴えていたことがわかり、このうち14人の便から大腸菌「O6」が検出されたということです。
保健所は刑務所で調理した食事による食中毒だったと断定して、17日から3日間、業務停止の処分としました。
症状の重い人はいないということです。
宮城刑務所は報告に時間がかかったことについて、「胃腸炎の疑いがあり経過観察が必要だった」としています。
刑務所内では担当の受刑者が1日3回の食事の調理を行うということですが、どの食事や食材が食中毒の原因だったのかはわかっておらず、保健所は保存されていた食事のサンプ
ルなどを調べて引き続き原因を調べることにしています。
今回の集団食中毒に関して、宮城刑務所の安部玲所長は「集団食中毒をおこしたことは誠に遺憾で、保健所の指導のもとこれまで以上に調理に関わる受刑者や職員に衛生管理を徹
底させ、再発防止に努めたい」というコメントを出しました。
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20171017/4881021.html