五島市で、特産のつばき油の製造が始まった。平蔵町の今村製油所(今村光次代表)は伝統の手法で14日も朝早くから作業。年季が入った機械が「ガタガタ」「ゴリゴリ」と味わい深い音を立て、黄金色に輝く油を作り出している。

 同製油所は1929年に創業。戦後間もないころから使い続ける機械が所狭しと並び、ツバキの実の粉砕、蒸し、搾油、ろ過を何度も繰り返す。
午前4時ごろから作業して1日に約80キロの油を製造。昨年は豊作で30トンの種を仕入れて10トンの油を作ったが、今年は現時点で十数トンの種を市内農家から買い取り、6トン程度の油ができる見込みという。

 つばき油は料理や美容品などに使われ、大手化粧品メーカーや料亭とも取引。今村代表は「髪の毛から足の先までどこに塗っても、食べても良し。たくさんの人に五島のつばき油が浸透してくれればうれしい」と期待する。

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