愚直、ぶれない
作家 雨宮処凛(かりん)さん
あと11年で創刊1世紀、すごいですね。戦前からの歴史を感じます。私は2006年から貧困問題に関わりはじめ、取材の先々で「赤旗」記者や共産党の方と出会うようになりました。
この10年で、日本の報道の自由度ランキングは著しく下がり、メディアは自由にものを言えなくなっています。1月に放送された東京MXテレビの「ニュース女子」は意図的なデマで沖縄米軍基地建設に反対している人たちをおとしめました。メディア自身が差別の助長に加担している、めちゃくちゃな状況です。
けれど「赤旗」はずっとぶれない。中立≠言い訳にする他のメディアと違い、主張がはっきりしていて、弱者への目線があります。
私が取り組んでいる雇用や貧困の問題は悪化の一途をたどり、メディアが貧困に慣れてしまっていると感じますが、「赤旗」はこの問題を先駆けて報道し、愚直にずっと突っ込み続けている。私も愚直に取り組み続けているので、「赤旗」に共感しています。(2017年1月29日)
ワクワクの紙面
安保関連法に反対するママの会@ちば 千葉県市民連合運営委員 宮本理恵さん
侵略戦争に反対し、命がけで発行した「赤旗」の歴史はすばらしいの一言です。大学に入ってすぐに先輩に勧められ、日曜版を読み始めて35年。日刊紙は参院選で千葉選挙区の浅野史子候補を応援するために読み始めました。政権からの垂れ流しではない、政治や社会への視点を導いてもらいました。
ツイッターやフェイスブックで「赤旗」にスクープが出ていると紹介されているとワクワクして紙面を開きます。市民連合の動きも詳しく出ていて参考になります。
「赤旗」は憲法を守り生かそうと、生存権が脅かされている人への視点が手厚いと感じています。最賃上げろなどのデモに参加する若者一人一人のリアルな声を拾って、しつこく報道していますよね。
夫婦別姓を認めない民法規定を「合憲」とした最高裁判決を聞いた時、怒りの声をそのまま載せてもらい、友人が共感してくれました。男女同権をうたった憲法24条を生かす記事がもっと出ることを期待しています。(2017年1月31日)
追及と地元密着
ジャーナリスト 大谷昭宏さん
「しんぶん赤旗」の日刊紙、日曜版ともに長く購読しています。全国紙はすべて読んでいますが、安倍政権になって萎縮するメディアが目立つ中で、決して臆することのない「赤旗」の論調が光っています。
政府が国会に持ち出そうとしている共謀罪について、戦前の新聞記事も紹介して「現代版治安維持法」だと指摘したのは、ズバリと危険な本質をついたものでした。
政治資金などでのスクープやブラック企業報道でも、追及の先鞭をつけることがよくある。そういう社会的問題に迫るキャンペーンをとくに期待しています。
もう一つの「赤旗」の良さは、地元密着だということ。集金にくる党員の人と話して、保育所が足りないとかバス停を増設してほしいなど、地域の問題や運動がよくわかります。折り込みチラシでも、いろいろな催しの案内があって参考になる。地域コミュニケーションの担い手としての役割も果たしていると思いますよ。(2017年2月1日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/html/akahata89com.html