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2002年に発症した難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)
に苦しむ徳田虎雄は主要な筋肉をほとんど動かすことができない。
病状悪化にともない、胃に管を通して流動食を摂取する「胃ろう」の手術を受け、
気管を切開して人工呼吸器を取り付けた。
体の動き、そして声を失い、今は唾液を飲み込むこともできず、
介護する人間が管を使って唾液を吸い取る。
唯一動かせるのは眼球。
ひらがなの五十音が記された透明な文字盤を徳田虎雄が
ぎょろり、ぎょろりとにらむと、
秘書は徳田虎雄の眼球の先にあるひらがなを一字ずつ読み上げる。
眼球の動きだけを頼りにしたインタビューのなかで
徳田虎雄は疲れた様子も見せずに後継者問題や医療改革、
さらには自身の寿命についてまで語った。
「私はまだ大きなことを成し遂げたとは思っていない。
離島やへき地、発展途上国の医療にも生命だけは平等という理念を広げるべき」
「理事長の仕事を続けているのは、
私よりも理念や使命感があり実行力のある人がいないから」
「体は動かないが頭はさえているから(経営)判断は正しいはずだ。
(死を迎えることについては)
淡々と受け入れるしかないと思っているから、怖いと思ったことはない」
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