(前略)

だが、どうして同じ曲を聴いても、鳥肌が立つ人VS.立たない人に分かれるのだろうか。腹立たしいことだが、鳥肌男、鳥肌女たち
のほうが、一枚上手であることを認めなければならないような研究結果が発表された。
マシュー・サックス氏は、南カリフォルニア大学の「脳と創造性研究所(Brain and Creativity Institutes)」で、心理学と神経科
学を専攻している。彼が昨年、ハーバード大学在学中に行った実験が、実に興味深く注目を集めているという。
それは「脳の神経線維が密集している人は、音楽を聴いたとき、そうでない人より深い審美的反応を示す」というものだ。つまり、
音楽を聴くと鳥肌が立つというのは、感受性豊かともいえるが、科学的には脳の構造に違いがある「ユニークな脳の持ち主」とい
うことらしい。

実験は、学生20名に被験者となってもらい、彼らに音楽を聴かせながら、脳のスキャニングを行った。すると、その内10名が鳥肌
を経験したという。
サックス氏が「Oxford Academic」に発表した論文によれば、感情が湧き上がった結果、肉体的変化(鳥肌)があった被験者は、
「聴覚野と感情を処理する領域をつなぐ神経線維の密度が、普通より高い」ことが判明した。脳の連結性の良さが効率的な伝達を
可能にし、容易に鳥肌現象を引き起こすのではないかと論じられている。

(後略)

http://tocana.jp/2017/10/post_14639_entry.html