>>1のつずき
 文政権の経済政策については、貧富の格差是正による「共に豊かになる社会」が主要な目標の一つだと強調。バブル崩壊後の日本経済の低成長と、そこからの
脱出を企図した「アベノミクス」から、「多くの示唆を得ている」と述べ、文政権の経済政策立案にあたって「アベノミクス」を参考にしたことも明らかにした。
また、日韓両国が直面する低成長と少子高齢化について「日本の経験から学び、状況に応じて韓日協力による解決策も考えたい」と語った。
 また金氏は、来年は平昌(ピョンチャン)冬季五輪開催に加え、韓国における日本の大衆文化開放につながった「日韓パートナーシップ共同宣言」から20年の
節目であり、2020年には東京五輪も控えていることから「韓日協力の新たなきっかけとなる」と協力関係を発展させることに強い意欲を表明した。さらに、
そうした協力の一環で天皇陛下訪韓についても「一度いらしてほしい」と期待感を示した。
 北朝鮮問題については「日本と違って我々はすぐ隣にあるので、0.001%でも戦争の危険があってはならない。平和を前提とした制裁と圧迫だ」と述べ、
日米などと連携して非核化に向けた圧力を強める一方、極端な緊張の高まりは望まないとの立場について理解を求めた。