エジプト政府観光局は9月28日、都内においてエジプトの治安や最新観光施設などを紹介するセミナーを開催した。

 10月29日からカイロまでの直行便が復活する予定であり、日本人のエジプトへの観光需要を盛り上げたい意向だ。
同セミナーは9月26日に名古屋、9月27日に大阪でも開催されている。

(中略)

治安は回復し、観光客数も増加傾向に

 セミナーでイスマイル・アメール氏がまず最初に語ったのは、エジプトの治安について。現在、日本の外務省の発表では
エジプトの主要な観光スポットにおけるセキュリティは「レベル1」となっている。具体的には、カイロ、アレキサンドリア、
ハルガダ、アスワン、シャルム・エルシェイクなど。

 イスマイル・アメール氏の見解では「政府機関は100%戻った」としており、大統領も選出され議会も機能、憲法も制定
されているうえに、以前よりも厳しい訓練を受けた警察官が路上に立っているとのことだ。

 各国でテロが起きているように、エジプトでもテロがないわけではないが、政府として旅行者の安全を守るために、
空港をはじめとした公共施設におけるセキュリティの厳重化、旅行業者に対してのトレーニングなどに積極的に
取り組んでいるとしている。

 次に日本からエジプトへの渡航者数を示すスライドを掲示。同氏の説明によると、このような安全面に対する施策が
評価されている表われとして、2014年から順調に渡航者数は伸びているそうだ。2014年は渡航者数が約1万2000人と
もっとも減少した時期であり、そこからは2015年に約1万6000人、2016年には約1万8000人と回復。2017年はさらに増加
しており、1月から6月までの半年間で1万7千人を超え、前年比では27%の伸びを示している。

 渡航者数は増加傾向にあるが、平均滞在日数は減っており、以前は6.9日だったのが今では6.07日に落ちているとのこと。
このようなセミナーを開催することで新しい旅行素材を提案し、滞在日数の改善につなげていければとも語った。

全文
http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1083856.html
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