江戸時代に切り開かれた増毛町と石狩市を結ぶ山道が復元され、
これを記念した植樹が、30日、行われました。
増毛町と石狩市を結ぶ「増毛山道」は、160年前、商人によって切り開かれましたが、時代の流れとともに利用者はいなくなり、ささやぶなどに覆われていました。
しかし、山道を再び開通させようと、地元のNPO法人などによってささやぶの伐採が行われ、去年10月、全長32キロの山道が復元されました。
これを記念して、30日、関係者などおよそ50人が参加して植樹が行われ、はじめに増毛町と石狩市の担当者が友好の証としてそれぞれのシンボルであるナナカマドとカシワの
苗木を交換しました。
その後、参加した人たちがヒモで添え木をくくりつけるなどして30本の苗木を植えました。
札幌市から参加した20代の女性は「きょう植えた苗木が大きくなるのは数年後だと思いますが、またこの場所に来てみたいです」と話していました。
NPO法人「増毛山道の会」の小杉忠利理事は「10年かけてここまで来た。これからも行政などみなさまから応援をいただいてこの山道をまたヤブの中に埋もれさせないように
維持管理をしていきたいと思います」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170930/4364061.html