スニーカー通勤、政府が奨励 健康増進・医療費削減へ

スポーツ庁は会社員のスニーカーでの通勤を奨励する。靴の小売業や地方自治体などと連携して
キャンペーンを実施する。運動不足になりがちな会社員に日常的に歩いてもらうことで健康増進に
つなげるほか、膨らむ医療費を削減する狙いもある。ノーネクタイやクールビズなどが定着するなか、
職場のカジュアル化がさらに進みそうだ。

近くスポーツ庁の鈴木大地長官が表明する。年内はポスターなどで認知度を高め、来年3月ごろから
本格的にスニーカー通勤を広める。靴の小売業やカジュアル衣料品店などと連携。働き方改革に
取り組む企業のほか、全国の自治体とも協力する考えだ。

電車通勤の際はスニーカーや機能性の高い靴を履いて職場や自宅の1駅前で降り、歩いて
もらうよう促す。階段の使用も奨励する。医療費は40兆円を超え、高齢化も進む。日常的な運動を
促して病気を未然に防ぐ施策が必要と判断した。

日本の職場は夏場のノーネクタイ、クールビズが浸透してきた。伊藤忠商事は毎週金曜日に
スニーカーを取り入れた服装を推奨する「スニーカー・デー」を始めた。民間の動きから同庁は
スニーカー通勤を政府として奨励することも受け入れられると判断したようだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXLZO21735920Z20C17A9EA4000/