ロシア国営宇宙企業ロスコスモスと米航空宇宙局(NASA)は、遠宇宙の共同開発計画構想を進めており、将来の宇宙探査拠点として
NASAが主導する月周辺基地「ディープ・スペース・ゲートウェイ」の建設に、ロシアも加わることとなった。
露米の宇宙協力に関する歴史的な合意は、オーストラリアで開催中の第68回国際宇宙会議(IAC)で署名が行われた。双方はまた、
既存の国際宇宙ステーション(ISS)を今後の宇宙調査拠点として利用する意向も確認した。
「ディープ・スペース・ゲートウェイ」については、これによって、今後の火星探査にも適用可能な技術を完成させることができるよ
うになるという。月の軌道を回る新ステーションの利用人数は4人分を想定しており、2つの小型居住モジュールまたは1つの大型居
住モジュールで構成される。宇宙飛行士の滞在期間は30日から360日までとなる見込みだ。
「ディープ・スペース・ゲートウェイ」は高軌道を周回し、遠宇宙に向かう宇宙船の発射場となる可能性もあれば、低軌道周回(月表
面からの高度100km)で地球の衛星調査用の設備として利用される可能性もある。
本格的な作業は2020年代から始まり、ロスコスモス社のイーゴリ・コマロフ社長によると、2024年から2026年には第一モ
ジュールの月軌道周回が開始する予定だ。
https://jp.sputniknews.com/science/201709294132250/