雲南市で放鳥され、先月、鳥取市内で死んでいるのが見つかった国の特別天然記念物のコウノトリについて、研究施設が調べた結果、ゴムを誤って飲み込んだため食べ物を胃に取
り込めなくなって衰弱死したとみられることがわかりました。
このコウノトリはことし7月に雲南市で放鳥された4羽のうちの1羽の「げんちゃん」で、先月8日、鳥取市内で死んでいるのが見つかりました。
コウノトリの保護や飼育に関する研究施設「兵庫県立コウノトリの郷公園」が調べた結果、解剖したコウノトリの胃の中からゴム片3本、あわせて84センチあまりが見つかった
ということです。
このゴムは窓枠などの隙間を埋めるのによく使われ、コウノトリが好んで食べるウナギやヘビに似ているということで、誤って飲み込んでしまい、それ以上、胃の中に食べ物を取
り込めなくなって衰弱死したとみられています。
雲南市では「雲南市で生まれた雛だったのでとても残念だ。残りの3羽が元気に育っていくように見守ってほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4034264471.html