栄光の「モノづくり日本」はなぜアップルに負け続けているのか?


そもそも日本人は本当にモノづくりの才能があるのか?

 翻って現在、日本企業にそのような存在があるだろうか?
B2Cで世界的競争力を辛うじて保つのは自動車・ゲームだけで、
「モノ作り日本」はガラパゴス化の中で取り残されてしまっている。
そもそも日本人は本当にモノづくりの才能があるのだろうか。


 1543年、ポルトガル人によって種子島にもたらされた鉄砲を例にとれば、
伝来から僅か10年で日本各地に鉄砲鍛冶が興り、
日本は世界ナンバーワンの鉄砲生産国になった。
その頃から日本人の量産化能力が高かったことを歴史は示している。
これはすなわち製造業における普遍的競争力を日本人が有しているように見える。

結論から言うと日本人はたしかに目に見えるモノの連続的な需要変化には強い。
今でも自動車やゲームなどの分野で世界的競争力を有しているのはそのためだ。
しかし、不連続な製品をゼロから創りだすこと、
目の前に存在しないものを創りだすことは苦手なのだ。

 16世紀の日本人はそれまで見たこともない鉄砲を僅かな年月で
世界最大量生産したが、鉄砲そのものを創造したわけではない。
「目の前に現れた鉄砲」は作れるが、「無から鉄砲を創造すること」は出来なかったのだ。

http://news.biglobe.ne.jp/economy/0924/bso_170924_2313588683.html