【衝撃事件の核心】「会社を取られる」そう言い残して社長は失踪した 従業員の肉片300個が見つかった建設会社の怪

 今年5月、神奈川県で凄惨な事件が発覚した。

 神奈川県警暴力団対策課が同月1日から2日にかけて、死体損壊と死体遺棄容疑で指定暴力団六代目山口組関係者で住所不定、無
職の松尾亮介被告(41)ら3人=別の詐欺罪で服役中=を逮捕したのだ。

 県警は松尾被告らの供述をもとに同県秦野市千村の「正昇建設」従業員寮の敷地内から、従業員だった岩本一正さん=当時(47
)=のものとみられる肉骨片300個以上を発見した。松尾被告らは8月、横浜地裁で死体遺棄、死体損壊、暴行の罪で懲役3年を
求刑された。だが、岩本さんが遺体で見つかった正昇建設では、この会社の上野正志社長(58)が「会社を乗っ取られる」と言い
残して失踪し、未だに見つかっていないのだ。

 「社長は入院しました」 以後、誰も見ていない社長

 「一見、強面だけど、話すととても気さくでいい人」。上野さんが経営する関連会社の同県中井町の従業員寮の地権者は言う。

 「一昨年3月、会社に電話をかけたら『社長は入院しまして』と言われて、それ以来見ていないんです」

 周辺の関係者や登記簿によると、上野さんは平成23年に同町に株式会社三葉を、同24年に秦野市千村に正昇建設を創業させた
。いずれも建設作業員を派遣する土木建設会社で、零細企業とはいえ、それぞれ従業員を10人前後抱え、業績も好調だった。

 ところが、運転手として雇った従業員がやくざ者を会社に入れるようになり、それから様子が一変した。

 「会社の金を勝手に持ち出すので、注意したら殴られた」−。そう上野さんがこぼすのを聞いた人がいる。「ヤクザに会社を乗っ
取られそうだ」。そう聞いた人もいた。

 それからしばらくした平成27年3月から上野さんの姿を見た人はいない。

 裁判記録などによると、松尾被告は上野さんが失踪して以来、事実上の代表として振る舞うようになり(両社の法人登記簿には松
尾被告の名前はない)、共犯者として起訴、公判中の大内正人被告(41)らにも暴力を振るった。

 そんな日々が続いた5月2日深夜、事件が起きた。
 http://news.livedoor.com/article/detail/13654674/