津村俊介(28)は医学関係の一族に生まれた。津村としてはあまり関心がなかったが、高校は生徒の大半が難関大や医大を目指すという進学校に入学。高2のとき、整形外科医院を営む伯父が「後継者がいなくて困っている」という話を聞き、そこでようやく医者になることを決断し、地元の医大に進んだ。
それでも医療そのものにいまひとつ関心の湧かなかった津村は、大学に入ると水泳部の活動に明け暮れ、4年時の大会が終わってからやっと医師国家試験に向けた勉強を始めた。しかし、5段階で最低レベルの成績しか取れなくなっていた。
医師国家試験を受験するための条件である大学の卒業試験で不合格になったため、留年が決定。1年越しに試験に合格し、地元の総合病院で研修医になった。だが、他の医師と比べて自分には能力がないと劣等感を抱き、不安と緊張ばかりの毎日を送っていた。
すると、整形外科医の伯父の実子で、脳外科医を目指していたはずの従兄が突然、「やっぱりオレがオヤジの病院の跡を継ぐわ」と言い出した。これで津村の人生設計が狂った。とはいえ、すでに婚約者もいて、それなりの給料をもらっている津村の苦悩などに、思いを致す者はいなかった。
そこで津村はストレスから女に走った。医師としての知識を悪用し、催眠作用のある精神安定剤をネットで購入。それを溶かした水溶液を入れたプラスチックケースを持ち歩き、飲み会で知り合った女性の飲料に混入。強烈な副作用で眠気に襲われた女性を自宅に連れ込み、昏睡レイプを繰り返すようになったのである。
そんな状況下で、津村が新たに知ったのがフェイスブックを利用した恋愛・婚活のマッチングサイトだった。お互いの趣味や居住地などから、自分に合った相手を探し出す。そこで知り合ったのが別の病院に勤務する医療関係者のユキさん(23)だった。
ユキさんは、いわゆるさばけた女性だった。下ネタには平気で食い付いてくるし、〈勝負パンツで行くわ〉〈ノーパンで行くわ〉というLINEも送ってきた。
実際に初めて会った日に海岸でキスして、体をまさぐってもイヤがらず、津村が興奮してペニスを取り出すと、リズミカルに手コキをしてくれた。
「もうオレ、たまらないよ」
「でも、今日は生理中だからエッチできないのよ」
「それなら口でしてよ」
「いいよ」
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