(1/2)
老朽化・鶴見緑地の再生お任せします−財政難で余裕なし、大阪市、民間のアイデア募集、営利事業も可
http://www.sankei.com/west/news/170919/wst1709190043-n1.html
平成2年に国際花と緑の博覧会(花博)が開かれ、その後、
老朽化が進む大阪市鶴見区の都市公園「花博記念公園鶴見緑地」について、
同市は今月から再生に向けたアイデア募集を始めた。完成から
27年が経って老朽化が目立つ建物の一部は閉鎖。財政難の市に
整備費を出す余裕がないため、民間企業に園内での営利事業を
認める代わりに、施設更新などに必要な資金を負担してもらう計画だ。
市は東京五輪が開かれる2020(平成32)年の“再生完了”を目指している。
鶴見緑地は総面積約124ヘクタール。2年4月に
「自然と人間との共生」をテーマに花博が開催され、半年間で
約2313万人が訪れた。閉幕後は温室「咲くやこの花館」や国際庭園、
乗馬場、バーベキュー場などの施設が相次いで開業。
市内有数の都市公園として親しまれてきた。
しかし、近年は建物や電気設備などが老朽化。19年度以降、
国際庭園内の中国庭園やパキスタン庭園が安全確保のため立ち入り禁止に。
展望塔「いのちの塔」や多目的施設「国際陳列館」内の環境学習センターは
経費削減などを理由に22年度から順次閉鎖された。
大阪府と市は2025年国際博覧会(万博)の夢洲(此花区)への
誘致を目指しているが、市は市内で唯一博覧会が開かれた鶴見緑地の
再生が誘致成功後に夢洲の万博跡地を活用する指針の一つになると判断。
32年度は花博開催から30年の節目で、現在の指定管理者との
契約満了を迎えることを踏まえ、市はどのような事業が鶴見緑地の
活性化につながるかのアイデアを民間から提案してもらうことにした。
事業に関する提案は、緑地全体▽庭園やスポーツ施設などのゾーン単位
▽施設単位▽花博の理念を継承する事業▽グッズ販売などの
ソフト面事業−の5項目。事業者が10月13日までに提案内容を市に提出し、
市は提案者との協議を経て12月下旬に提案された事業の概要を公表する。
(続きは下の方)