【北京時事】中国で「ビットコイン」などの仮想通貨を扱う取引所が、全面的に閉鎖されることに
なった。3大取引所が売買を停止すると15日までに発表。当局は最重要政治イベントである
共産党大会を来月に控え、監督の行き届きにくい仮想通貨取引に対し、取り締まりを強化している。
口火を切ったのは「ビットコイン中国(BTCチャイナ)」で、今月末の閉鎖を14日に発表。
15日には「火幣網」と「OKコイン」が10月末までに人民元との交換業務を停止するとした。
多くの中国人投資家が利用して活況だった3大取引所が、足並みをそろえた。
中国政府は仮想通貨自体は禁止していないが、マネーロンダリング(資金洗浄)や違法な
海外送金に悪用される恐れがあると警戒を強めていた。まずインターネット上の取引所での
売買を止めた上で、関連規則の整備などを急ぐとみられる。
中国人民銀行(中央銀行)などは今月4日、独自の仮想通貨を発行して資金を調達する
「新規仮想通貨公開(ICO)」を禁止。当局の監視が難しい仮想通貨取引を次々と取り締まっている。
(2017/09/16-00:15)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091600010&g=int