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「新車の4割」EV大国ノルウェーの裏事情 「水力発電が96%」で使わなきゃ損
http://president.jp/articles/-/23053
本当にクルマはガソリンから電気に置き換わるのか。
北欧ノルウェーでは、すでに新車販売の4割が電気自動車(EV)に
なっている。「先進事例」として有名だが、ここには電力を
自給できるという「特殊事情」が影響している。モーター
ジャーナリストの清水和夫氏と元朝日新聞編集委員の
安井孝之氏の「EV対談」。第2回をお届けします(全5回)。
EVに不利な「寒冷地」で普及した理由
【安井】EVの話になるとどのメーカーがいつどんなEVを出すか、
というクルマそのものの話になりがちです。EVに充電する電気を
どうつくるか、充電ステーションをどのようにつくるかといった
EVシステム全体の話があまり議論されないように思いますが。
清水さんはどうお考えですか。
【清水】発電や送電、充電ステーションといった上流、中流の話を
しないと、EVの課題がなかなか見えないし、未来社会への解決の
出口がどこにあるのかがわかりません。エネルギー問題を
どう解決するか、その中でEVをどう位置付けるかが重要です。
【安井】EVの開発に力を入れるのはいいのだけれど、中国のように
石炭火力でたくさん電気をつくっているような国だと、
Well to Wheel(油井から車輪まで)で見ると、CO2(二酸化炭素)は
必ずしも減らない、ということにもなりますね。
【清水】EVを考えるときに、面白い国があります。ノルウェーです。
本来は寒い国ですから、リチウム電池の効率が悪くなるのでEVには
向かない国なのですが、今年に入って新車販売台数のおけるEVの
シェアが4割に迫っているというのです。
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