大阪・堺市長選情勢 維新・永藤氏と現職の竹山氏が接戦=JX通信社世論調査
今回、堺市長選の情勢を分析するにあたり、筆者が代表を務めるJX通信社では8月5〜6日と26〜27日にそれぞれ、堺市内在住の有権者を対象にRDD方式による電話世論調査を実施した。
情勢判断にあたっては、その間の有権者の態度変化や過去の選挙結果なども踏まえて分析した。
維新・永藤氏と現職・竹山氏が接戦
堺市長選は、告示まで2週間を切った現在、新人の永藤英機氏(前大阪府議・大阪維新の会公認)と現職の竹山修身市長(自民・民進推薦、共産支援)が接戦となっていると見られる。
永藤氏は8月下旬の時点で維新支持層の9割近くを固めているほか、無党派の3割弱、自民支持層の3割強からも支持を得ている。
一方、現職の竹山氏は同じ時点で自民支持層の3割強、共産支持層の約7割、民進支持層の約6割から支持を得ているほか、無党派でも2割台半ばから支持を集めている。公明支持層からも永藤氏より多い支持を集めている。
維新の永藤氏が無党派と自民支持層を大きく切り崩す一方で、現職が保革を超えて自民以外の既成政党支持層を固めて守っている構図だ。
現職の8年間の市政への評価はやや低い
前回2013年の市長選挙では、現職の竹山氏が6割近い得票率で圧勝し、維新の新人・西林克敏氏を破った。
今回も維新が意中の候補とされた元アナウンサーの擁立に失敗し準備が遅れるなど「現職有利」との観測も強かった中で、事前の下馬評と異なる接戦となっている。
こうした情勢になっているポイントとして、現職の8年間の市政への「評価」が割れていることが挙げられる。
8月26〜27日の調査で「8年間の竹山市政をどう評価するか」を聞いたところ、肯定的に評価する層(評価する・どちらかと言えば評価するの合計)は49.5%と半数に届かなかった。
一方、否定的評価(評価しない・どちらかと言えば評価しないの合計)は50.5%と過半を僅かに超えている。これは、再選を目指す現職にとってはやや厳しい数字だ。
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