各地で稲刈りが本格化する中、兵庫県丹波市立竹田小学校(同市市島町中竹田)で4日、米作や獣害をテーマにした授業があった。
当初は5年生21人が田植えをし、刈り取る予定だった稲が、シカに荒らされたため行われた特別授業。
児童は米作りの難しさや食卓に上るまでの手間、農家を悩ませる獣害について、あらためて体感していた。
同小では毎年、5年生が近所の西山酒造場の水田で稲作に挑戦し、今年も2アール分で酒米「兵庫北錦」を手作業で田植えをした。
しかし収穫が迫った8月下旬、電気柵を突破され、シカやイノシシに穂先や稲穂を食べられてしまったという。
授業では同酒造場の桜庭真理さんから、山と人里の中間地帯だった里山がなくなったことが獣害の背景にあり、1本の稲穂に約70粒実る米が食卓に上る白米になるまで、
脱穀や精米など多くの手間が掛かっていることなどが説明され、児童は真剣に聞き入っていた。
児童は机に配られたもみ殻をむいて玄米にする「もみすり」も体験し、
女児(10)は「みんなで一生懸命育てたお米だったからショックでしたが、動物が畑を荒らす理由やお米を育てる大変さがよく分かりました」と話していた。
米作りって大変 小5生育てた稲が獣害で特別授業 2017/9/4 18:40
https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/201709/sp/0010523964.shtml