長野県の野菜畑で、野沢菜やブロッコリーなどアブラナ類の野菜に生育不良をもたらす病害虫「テンサイシストセンチュウ」が発見されたと農林水産省が1日明らかにした。
国内での発生は今回が初めてで、現地では拡大防止対策を急いでいる。
農水省や植物防疫所によると、「テンサイシストセンチュウ」は、野沢菜やブロッコリー、
カリフラワーなどのアブラナ類やサトウダイコンの根に被害を及ぼす線虫で、
韓国やパキスタン、イスラエルのほか、ロシア、南アフリカなどに生息。
オスは糸のような細い体だが、メスは体長0.6〜0.9ミリでレモンのような形をしていて、体の中にたくさんの卵を作る。
この線虫が寄生すると、苗が枯れたり、ひげ根が異常に増え、奇形となって収穫量が減少するなどの被害を及ぼすが、病害虫がついた野菜を食べても人体に影響はない。
今月21日、山梨県との県境に近い八ヶ岳のふもとの長野県諏訪郡原村の畑で、生育不良の野菜が見つかり、
植物防疫所の防疫官が現地で調査した結果、「テンサイシストセンチュウ」だと判明した。
現地では病害虫の拡大を防ぐために、生息が確認された畑の土や農機具の消毒を徹底し、土を移動させないよう農家に要請している。
「根が奇形に!」国内未確認の病害虫 長野県の畑で発見 農水省
http://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21749.html
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