大分県宇佐市が「日本一長い名前の条例」とアピールしていた地産地消を進める条例について「日本一ではない」との声が上がり、市が困惑している。
市は条例の名前の長さをPRする垂れ幕や缶バッジを作っていた。

 「千年ロマンへと想(おも)いをはせ、海の幸、山の幸、自然豊かな宇佐のチカラの恵みを未来へと紡ぎ広める条例」で計47字。昨年の12月議会で
議員提案され、全会一致で可決した。
 市によると、市は当時、青森県板柳町のリンゴの普及促進を図る条例名(41文字)が一番長いとみて、それを上回り「日本一」と認識。しかし、
市議が改めて調べたところ、市の別の条例で、介護予防条例の正式名が79文字にも上っていた。同様の条例は他の自治体にもあり、いずれも長い名前だとみられる。
 この指摘に対し、佐田則昭議長は「法律に基づくものを除いた議員提案のご当地条例としては日本一だ」と切り返す。しかし、市は当時、そこまで限定した
「日本一」とは説明しておらず「今後は市議会と対応を協議したい」としている。【大漉実知朗】

http://mainichi.jp/articles/20170902/k00/00m/040/179000c