近年、少なくない数の海外のロック・リスナーが、ジャパメタに熱狂しているのである。

ヘヴィメタルへの蔑視や偏見
80年代に固まったジャパメタのイメージ
ヘヴィメタルの世界の中の“メタル・カースト”
メタルの世界にもある“男尊女卑”
メロスピ、クサメロ差別
ジャパメタの底流に流れる歌謡曲・アニソンのメロディ

あれから、30年……

 筆者が30年前から好きで追い続けてきた国産女性ヴォーカル歌謡メタルは、ヘヴィメタルということで、一般人から偏見の目で見られてきた。
国産メタルは洋楽メタラーから一段低いものとされ、女性ミュージシャンは男尊女卑の考え方により男性より劣るものとみなされ、
歌謡曲やアニソンのようなメロディの強い音楽性は批判的に見られていた。筆者の好みは、一般人から偏見の目で見られ、メタル・カーストでは最下層に位置づけられ、とことんまでバカにされていたのだ。

 だがしかし! 2010年からの嬢メタルの盛り上がりとBABYMETALの世界的成功、そしてラウド系アイドルの勃興により、
これまで虐げられ続けてきた国産女性ヴォーカル歌謡メタルは、大きく花開いた。いやはや、ビックリである。

 とりあえず今言えることは、「30年間追いかけ続けてきて良かった!」

【山野車輪(やまの・しゃりん)】
昭和46(1971)年生まれ。平成17(2005)年、『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)を出版し日韓関係のゆがみを鋭く指摘。
『ニューヨーク・タイムス』、『タイムズ』など海外の新聞メディアでも紹介される。同シリーズは累計100万部突破。
ヘビメタマニアとしても2ちゃんねるや一部メタラーの間で有名。