終戦記念日に考えたこと この平和国家日本が「戦前」にあると何十年書き続けた新聞各紙は… 


 終戦記念日の新聞を読むと、毎年、あることを思う。

 一体、「いつ戦争が始まるのか」ということである。今年もそうだった。

 〈嫌な流れ止めねば あの時代と似た空気〉(毎日)

 〈誰が戦争を止めるのか 終戦の日に考える〉(東京)

 〈72年目の8月15日 色あせぬ歴史の教訓〉(朝日)


朝日の社説(8月15日付)によれば、〈歴史に通じた人々から「戦前と似た空気」を指摘する声が相次ぐ。
安保法制や「共謀罪」法が象徴のように言われるが、それだけではない。権力が設定した国益や価値観
に異を唱えることを許さない風潮など、危うさが社会を覆う〉
とのことだ。

新聞が主張するのは、この平和国家日本が「戦前」にあるということである。

しかし、何十年も新聞はそう書き続けたのに、日本は戦争を起こさなかった。

 〈「新しい戦前始まった」と靖国公式参拝で社党委員長〉

 〈首相の靖国神社公式参拝に「今後」を危ぶむ声も〉

 〈各国の反応は? 内外に広がる警戒・懸念〉

 これは、30年以上も前の昭和60年、当時の中曽根康弘首相の靖国公式参拝が
話題になったときの朝日の紙面である。

ikaso-
http://www.sankei.com/column/news/170827/clm1708270004-n1.html