関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)は21日、神戸市須磨、垂水両区の一部で、移動販売車「とくし丸」の運行を始めた。名谷店(垂水区)周辺の高齢者宅や介護施設な
ど約100件を週2回のペースで巡回。体力低下や適当な移動手段がない“買い物難民”の生活を支援する。
小型トラックでの移動スーパーを全国展開するとくし丸(徳島市)と契約を結んだ。高齢化率が30%を超え、単身世帯の割合も高いという須磨区北部と垂水区の一部。鮮魚や
青果、飲料、総菜など約300品目を積み込む。
有機野菜の販売経験のある地元の個人事業主が運行を担い、関西スーパーが売り上げの一部を販売委託費として事業主に支払う。
この日は名谷店で出発式を開き、関西スーパーの柄谷康夫取締役が「都心では小さい子どもがいる家庭などの需要もある。地域貢献を忘れずに今後も拡大していきたい」と話し
た。
「とくし丸」は全国で約230台が稼働。関西スーパーでは今年1月に伊丹市の中央店で初めて導入し、名谷店が2台目となる。本年度内に計5台を運行する計画だ。
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201708/0010482493.shtml