JR奥羽線と羽越線の区間に「フル規格」の新幹線を整備しようと、沿線の6つの県でつくるプロジェクトチームの初会合が、山形市で開かれ、3年以内に、新幹線を活用した地
域の振興策を策定し、国に早期着工を強く求めていく方針を決めました。
福島と秋田を結ぶ「奥羽新幹線」と富山から日本海沿いを経由して青森を結ぶ「羽越新幹線」について、国は、昭和48年に全線を新幹線で結ぶ「フル規格」で整備する基本計画
を定めましたが、着工の見通しは立っていません。
このため、沿線の6県は、新たにプロジェクトチームを立ち上げ、9日、山形市で初めての会合を開きました。
会合には、青森や秋田、山形、福島、新潟、それに富山の各県から担当の課長などが出席し、事務局を務める山形県の中山正弘企画振興部長が「人口減少が深刻な地域にとって、
地方創生の基盤になる事業で、6つの県の知恵を結集して早期着工を実現したい」とあいさつしました。
このあと会合は非公開で行われ、事務局によりますと、2つの新幹線を活用した各県の振興策について、今後、専門家を交えて調査や研究を行い、3年以内に、策定する方針を決
めたということです。
また、工事の方法の研究や、費用対効果の検証なども進めていくということです。
プロジェクトチームは、今後も定期的に会合を開き、国に早期の着工を強く求めていくことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025784661.html