民進党の憲法調査会長を務める枝野元官房長官は、党員などを対象にさいたま市で開いた憲法の対話集会で
「民進党が憲法議論に及び腰というのは誤解だ」としたうえで、幅広い国民の意見を慎重に見極めながら党内で
の議論を進める考えを示しました。

民進党の枝野元官房長官は、安全保障関連法や「テロ等準備罪」を新設する法律が野党が反対するなかで
強行採決されたなどとして「数の力で押し切るのは立憲主義と民主主義を無視した姿勢であり、安倍政権の
もとで自由と民主主義、立憲主義の破壊が進んでいる」と指摘しました。

そのうえで「民進党が憲法議論に及び腰というのは誤解だ。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の基本精神を
具現化するうえで、必要な改定があれば積極的に提言していく。幅広い国民合意ができ得るのか否かを慎重に見極
めながら、議論を進めていく」と述べました。

出席者からは、「自民党の憲法改正草案に危機感を持っている」「LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちの
権利などにも取り組んでほしい」といった意見が出されました。

民進党は、党員などを対象とした憲法の対話集会を、全国11の衆議院の比例代表ブロックごとに開く予定で、集会で
出された意見も踏まえ、今後、党内での議論を進めることにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170805/k10011089041000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009