NECの4〜6月期、9年ぶり最終黒字化 株売却で
NECが31日発表した2017年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が78億円の黒字
(前年同期は201億円の赤字)だった。4〜6月期の最終黒字は08年以来、9年ぶり。
ルネサスエレクトロニクスやNECトーキン(現トーキン)株の売却益が寄与した。
売上高は12%増の5824億円、営業損益は144億円の赤字(前年同期は299億円の赤字)。
子会社化した日本航空電子工業のスマートフォン部品が売り上げ増に貢献。NECは官公需が
多いため4〜6月期は営業赤字になるケースが多いが、今年は国内で通信機器が好調だったほか、
情報機器の原価低減で赤字幅が縮小した。
18年3月期通期は純利益で前期比10%増の300億円とする従来予想を据え置いた。
ルネサス株の売却益(43億円)は織り込んでいない。川島勇・最高財務責任者は記者会見で
「現時点で売却益と費用を相殺する予定はない。他が予定通りなら売却益の分だけ業績は
持ち上がる」と述べた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO19475010R30C17A7DTB000/