仏旅客機 北朝鮮ICBM落下数分前に付近を通過

北朝鮮の2回目となるICBMと見られる弾道ミサイルの発射について、アメリカ政府の当局者は1日、
ミサイルの落下の数分前に民間の旅客機が付近の上空を通過していたことを明らかにしました。

それによりますと、この旅客機は東京発パリ行きのエールフランス293便で、当時、北海道の西の日本海の上空を飛行していたということです。

また、旅客機が発信する情報をもとに飛行コースをインターネットで公開している「フライトレーダー24」によりますと、
エールフランス便はミサイルが日本海に落下したと見られる時間の前後、高度3万フィート、
およそ9100メートルとほぼ一定の高度を保ちながら、北海道の西の沖合をまっすぐ北に向かって飛行していました。

これに関連して、国防総省のデービス報道部長は先月31日、「なんら告知もなくこのようなミサイルを発射することにより、
航空機、船舶、そして宇宙船が危険にさらされている」と述べ、民間の航空機や船舶への危険性を指摘していました。

これについて、エールフランスはコメントを発表し「北朝鮮のミサイル実験の空域はエールフランス機の飛行ルートを妨げていない。
先月28日の東京発パリ行きの293便は飛行計画にしたがって運航され、問題も報告されていない」と述べています。
そのうえで「当局と協力して飛行区域の危険性を分析し、適切に飛行計画に反映させている」としています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170802/k10011084521000.html