スイス南部ティチーノ州当局は21日までに、農作物を食い荒らす害虫として知られる、日本在来種のコガネムシ「マメコガネ」の侵入を初確認したと明らかにした。
隣接するイタリア北部までだった生息域が、地球温暖化の影響で北上したとみられる。

 州当局は繁殖した場合、農業に大きな被害を与える恐れがあるとして、徹底的な駆除を行うと表明した。

 ティチーノ州当局やスイスメディアによると、6月21日にイタリア国境に接する同州スタビオでわなにかかった成虫3匹を発見。
その後、さらに11匹が見つかり、侵入は確実と判断した。

 マメコガネは全長10ミリ前後で日本では全土に分布。
1910年代に北米に上陸、農業害虫として「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれるようになった。中国、カナダなどにも生息している。
州当局によると、欧州では70年にポルトガル・アゾレス諸島への侵入確認が初めて。
2014年にイタリア北部ロンバルディア州で発見されたが、繁殖を防げなかった。

日本コガネムシ、スイスで初確認
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/448544
http://www.saga-s.co.jp/images/article/2017/07/22/SAG2017072299000185_id1_20170722010511.jpg