サルヴァドール・ダリの口ひげは掘り起こされた後もその形を維持していた
https://jp.sputniknews.com/life/201707213909116/
20日、シュールレアリスム(超現実主義)の
代表的な画家サルヴァドール・ダリの遺体が掘り起こされた。
ダリの遺体は、28年間スペイン・カタルーニャ州フィゲラスにある
劇場博物館の部屋の巨大なプレートの下に埋葬されていた。
博物館のモンセ・アゲール館長が、通信社「スプートニク」に伝えた。
6月、マドリードの裁判所は、自分はダリの娘だと
主張する「予言者」のピラル・アベルさんの申し立てを受け、
DNA鑑定のためダリの遺体の掘り起こしを命じた。
そして20日、重さ1.5トンの巨大なプレートが
外されてダリの遺体が掘り起こされ、DNAが採取された。
DNAサンプルは、鑑定のため専門機関に送られた。
フィゲラス自治体は異議を唱えたり、せめて判決を
遅らせようと試みたが、上手くいかなかった。
遺体の掘り起こしに立ち会ったガラ=サルバドール・ダリ財団の
リュイス・ペニュエラス事務局長は、法医学鑑定家らによって
二つの大きな骨、髪、爪のサンプルが採取されたと指摘した。
鑑定後にそれらは元に戻される。
なお遺体はよい状態で保たれていたという。
ペニュエラス氏は記者会見で「遺体は防腐処理が施されていた。
すなわちミイラにされていた。そのため有名な口ひげは、
その形を維持していた。これは非常に感動的な瞬間だった」と語った。
親子関係を確認するためのDNA鑑定の結果は、
9月前半に明らかになる見込み。
ピラル・アベルさんは、自分を予言者だと考えているだけでなく、
予言者として生計を立てている。アベルさんをめぐる
スキャンダルが初めて勃発したのは数年前。最も有名な
現代小説の一つ「サラミスの兵士たち」の作者に対する
訴えに関するものだった。アベルさんは自分が同小説のヒロインの
モデルになったと考え、約70万ユーロを要求したが、
裁判所はこの訴えを退けた。