買い取り販売のハードオフコーポレーション(新発田市)は10日、8月に米カリフォルニア州にリユース店を
運営する子会社と、フランチャイズ事業を担う孫会社を設立すると発表した。ハードオフ社は昨年、ハワイ州に
子会社を設立したが、米国本土への進出は初めて。米国全体で300店舗の展開を目指し、本年度中にも本土
1号店をオープンさせる。
子会社は「エコタウンUSA」。資本金は100万ドル(約1億1400万円)で、ハードオフ社が全額出資する。
孫会社は「エコタウンUSAフランチャイジング」。資本金は10万ドル(約1140万円)で、エコタウンUSA社が
全額出資する。両社とも代表にはハードオフ社の山本太郎副社長が就く。
ハードオフ社は2030年度に1500店舗体制とする目標を掲げ、そのうち200〜300店舗は海外店舗とする
方針を示している。16年はハワイ州の他にカンボジアへも進出し、ことしも8月上旬に台湾での子会社設立を
予定するなど、海外展開を加速させている。
ハードオフ社によると、米国のリユース業は寄付された衣類や雑貨を低価格で販売する形態が中心で、
同社のように持ち込まれた商品の価値を判断して値段を付ける買い取り販売は少ない。
5月にグランドオープンしたハワイの店舗は好調で、米国本土でも需要が見込まれるという。
長橋健専務は「米国は海外で最大の有力市場と位置付けている。将来の展開に向け、フランチャイズ加盟の希望にも
即応できるように準備を整える」としている。
同社の店舗数は10日現在872店、17年3月期の売上高は182億6300万円。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20170711334562.html