広告大手電通(東京)の違法残業事件で、東京地検が、労働基準法違反罪で、法人としての
電通を略式起訴したことが六日、関係者への取材で分かった。地検は、二〇一五年に
過労自殺した新入社員高橋まつりさん=当時(24)=の上司については、違法残業が
常態化しており、特定の個人に責任を負わせるほどの悪質性はないなどとして、
不起訴(起訴猶予)とした。
高橋さんの自殺、労災認定に端を発し、政府の働き方改革にも大きな影響を与えた事件の
捜査は終結した。今後、東京簡裁が電通に対して罰金刑の略式命令を出すか、公開の法廷で
裁判を開くかを決める。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017070702000124.html